公正証書遺言のススメ

今回は、「公正証書遺言」についてお話しします。
公正証書遺言は公証人という方に作ってもらいます。
公証人は、国から任命された法律専門家です。遺言を公正証書にすると、その信用性が高くなります。
法律専門家である公証人が本人の意思を確認し、法律的に有効な遺言を本人の意向に沿って作成します。後に遺言者の遺言能力(遺言を作った当時ボケていたのではないか、など)や遺言内容について争われた場合にも、一般に公正証書遺言の証拠能力は高いと思われます。
ですから、私は、きちんと遺言を残したいのであれば公正証書遺言をお勧めしています。
相談者の中には、「費用が心配だ」「面倒そうだ」などとおっしゃる方もいらっしゃいますが、費用は数万円から(財産の価格によって変わります)ですし、打ち合わせや当日のやりとりもそれほど面倒なものではありません。

遺言の必要性はそれぞれの人によって違いますが、自分の意思を表明し残された者に負担をかけないという点においてはとても有力な手段です。

登記の名義替えなどの手続きも非常にスムーズに進みます。
財産の多寡に関係なく、自分や家族の将来を考える上で大きな手段(道具)となり得るものだと思います。